同友会ニュース

2016年4月28日

第32回定時総会を開催しました!


▲30年功労表彰で思いを語る服部豊正さん
産学官報金労各機関からも参加
 4月27日(水)、愛媛県中小企業家同友会第32回定時総会を開催致しました。参加者は174名でした。
 
 今回は愛媛同友会の総会では初めて実行委員会形式で準備を進めて開催しました。実行委員長の川本創さんを始め実行委員の皆さんの尽力により会員外からの参加も多く盛会となりました。
 
<第1部:分科会>
 昨年までは第1部を総会議事としていましたが、今回は2015年度の運動を総括する目的で第1部を分科会として開催しました。
 「企業づくり」「地域づくり」「同友会づくり」の3つの分科会に分かれて学びを深めました。
 
 企業づくり分科会は
「企業づくりの総合実践~人不足の時代に事業を成長へと導く取り組み~」
をテーマに行い、伊藤俊一郎さん(イトマン株式会社 代表取締役)が報告者を務めました。
 地域づくり分科会は
「条例づくりから地域づくり~条例づくりで地域と企業を変える~」
をテーマにパネルディスカッションを行い、パネリストとして山本一英氏(東温市産業建設部産業創出課長)、前田眞さん(愛媛大学社会連携推進機構 教授)、藤岡貞雄さん(藤岡萬建設有限会社 代表取締役)が務め、コーディネーターを篠原治行さん(株式会社エスディー企画設計 代表取締役)が務めてくださいました。
 同友会づくり分科会は
「同友会づくりと企業づくりは不離一体~素直な同友会運動による企業再生への道~」
をテーマに杉本太一さん(特別養護老人ホーム梅本の里 統括施設長)に務めていただきました。
 
 
<第2部:会員表彰・総会議事>
 会員表彰では会員拡大にご協力いただいた32名の皆さんを代表して最多拡大を進めた大北雅浩さん(愛媛同友会事務局)が代表して挨拶。「昨年度、会員拡大表彰を受賞された米田順哉さんが、 『3名の増強で賞をいただくのは恥ずかしい。来年の受賞者は、10名以上の増強をお願いします』とご挨拶されました。それを実現できたことが嬉しいです。特に、専務理事の鎌田哲雄さんが皆さんご存知の通りの体調不良の中で5名の増強をしてくださったということもあり、私の心に火がつきました。また、副専務理事の米田さんの猛烈な追い上げもあり、緊張感を保つことができました。私は2016年1月から事務局長を退任し、組織担当責任者をさせていただいています。この役割変更は、私がADHD(注意欠如多動性障害)ということに起因しています。2015年7月、第18回障害者問題全国交流会in愛媛の準備の真っただ中、自分が余りにも約束事を忘れたり仕事を抜かしたりするので悩んでいました。その時、来県されていた中小企業家同友会全国協議会事務局員の中平智之さんにアドバイスをいただき、鎌田さんと米田さんにも勧めていただき、心療内科を受診しました。その結果、いわゆる『大人のADHD』であるとの診断でした。その時、精神保健福祉士の方からは『ADHDでも仕事はできるし、している人は大勢います。でも、事務局長のような仕事はできません。周りの人のためにも、あなた自身のためにも、交代した方がいいでしょう』とご指摘いただきました。それでも、鎌田さんと米田さんは、私が働けるように体制の再構築をしてくださり、事務局の伊井さん、難波さん、横井さん、住田さんも、業務の棚卸に協力をしてくださいました。なんとか障全交を終えましたが、12月に、自分で『やはり、もうだめだ。これ以上、迷惑をかけられない』と思い、退職を決意して鎌田さんにもお伝えしました。その数日後、年末も押し迫った日に鎌田さんから電話をいただきました。鎌田さんがおっしゃったのは、『大北さんは、事務局を【辞めたい】のですか?それとも、続けたいけど【辞めないといけないと思っている】のですか?』。私は『続けたい』と即答しました。すると鎌田さんは『じゃあ、やりましょうよ。やれるように考えましょう。年末年始で、よく考えてご家族とも相談してみてください』と言ってくださいました。そして、私は事務局長を退任し、組織担当責任者という役割をいただいたのです。元々、営業活動が好きだった私には、この役割が適していました。そのおかげで、今回、このような賞をいただくことができました。鎌田さんは、ご自身のがんについて、笑いながら話されます。いつも、『私はがんだし、大北さんはADHD。病人ばかりじゃないですか。病気の人も働けるのが、愛媛同友会の事務局であり、そのような企業を増やしていくのが、愛媛同友会の役割ですよね』とおっしゃいます。私はここに、『人を生かす経営』の実践があると確信しています。働きたいと思う人が働ける環境を整えるのが、『憧れの企業』だと思います。そういう仲間を増やすためにも、今後も会員拡大に取り組んでいきます。ご協力をお願いします。」と熱く決意表明されました。
 
 会歴30年功労表彰は武田正晴さん、中政勝さん、中川強さん、服部豊正さん、森實隆生さん、吉岡毅さんの6名。当日参加された武田さん、吉岡さん、服部さんに挨拶をしていただきました。
 武田さんは「入会して30年が経ち周りも自分も変わりました。今は後継者も育っているようで同友会の学びが活きているのかなと思います。」
 吉岡さんは「入会当時は服部さんの姿を見てこんなに勉強熱心な人がいるんだと思い一緒に学んでいたのを覚えています。愛媛同友会が広く認められるようになったのは服部さんや鎌田さんの人柄によるものだと思います。」
 服部さんは「香川同友会の三宅昭二さんの報告を聞いてこれだと思い入会しました。代表理事も17年させていただき多くを学ばせていただいている会ですありがとうございます。」
と思いを語っていただきました。
 
 総会議事での議長は藤岡貞雄さんと三好大助さんに務めていただきました。2015年度運動報告と2016年度運動スローガン・方針を平野啓三さん、2015年度決算報告と2016年度予算報告を米田順哉さん、会計監査報告を越智堅太郎さん、第3号議案の2016年度理事を長野禎毅さんから、それぞれ提案。2016年度スローガン「今こそ、経営者の責任を果たし、『人を生かす経営』を実践し、地域からあてにされる企業をめざそう!」をはじめとする全ての議題を満場一致で承認しました。
 
<第3部:懇親パーティー>
 仙波隆三・愛媛県副知事、梅岡伸一郎・松山市副市長、高須賀功・東温市長、大橋裕一・愛媛大学学長、山田富秋・松山大学副学長、ホビノ・サンミゲル・聖カタリナ大学学長をはじめ、各機関からの来賓があり、盛会となりました。
 最後には今回初めての試みである実行委員会の実行委員長の川本創さんから閉会の挨拶があり、参加全員で肩を組み、「サライ」を熱唱して第32回定時総会は幕を閉じました。

文責:伊井 達哉(愛媛同友会 事務局)

▲地域づくり分科会のコーディネーターとパネリスト

 

▲総会議事を担当して下さったみなさん

 

▲懇親パーティーでの来賓のご挨拶

 

▲懇親パーティーと実行委員長の挨拶、参加者全員での合唱

 

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