同友会ニュース

2014年12月16日

愛媛県中小企業家同友会・提供講座 第11講


▲ご登壇いただいた有高智佳代さん
出会いは一期一会
第11講を迎え、今年度の提供講座も残り5講となりました。今回登壇いただいたのは、有高扇山堂の有高智佳代さんです。
テーマは「革新の連続こそ、伝統を守り発展させる ~伝統工芸のど真ん中で、水引デザイナーの挑戦~」でした。
 
伊予の水引の紹介DVDから始まり、水引の現状や多様性、そして有高さんの経験やきっかけ、思いについて話していただきました。
 
水引は祝儀や不祝儀の際に用いられる飾り紐として用いられていますが、現在はコースターや髪飾り、ブーケ等、様々な形で利用されています。
伝統工芸であり、決まった色彩や形が多かった水引の世界。新しいものを作っていくことは容易なことではないと思います。水引の根本は変えず、新しいあり方への挑戦、それによもなう苦労や支えられた出会い等、とても内容の濃い講義になったと思っています。
 
有高さんのきっかけと出会いは“選択”に悩んでいる受講生には響くものが多くあったように思います。
有高さんは小学校教師として働いていましたが、結婚がきっかけとなって教師の職を辞め、水引の世界に入ります。新しい世界に入り、ゼロからのスタートをしますが、そこで背中を押してくれた、支えて出会いがありました。
有高さんは「人との出会いは一期一会です。大学での出会い、これから社会に出てからの出会いを一期一会だと思って大切にしてください。」と受講生にメッセージを送りました。
 
出会いは人を変えてくれるきっかけになると思います。学校を離れて6年もの月日が流れてから教え子たちからプレゼントが届きます。それを機に決意したそうです。
「この子たちに胸を張れる人間になろう」
それからは目の前の世界がみるみる変化していったそうです。人は思いや考え方で大きく変化するものだと思います。何がきっかけで変わるかは今はわかりません。だからこそ有高さんのおっしゃる通り、「一期一会」だと思って行動することが大切なのだと思います。
 
 
さて、第12回は2003年より愛媛大学総合地域政策研究会と愛媛県中小企業家同友会が共同で会員企業を対象として実施してきた景況調査「EDOR」のシンポジウムをパネルディスカッション形式で行います。
「全国と愛媛、大企業と中小企業の景況 ~地域の姿に光を当てる景況調査…『消費税』の影響~」がテーマです。
コーディネーターは愛媛大学法文学部准教授の岡田隆先生、パネリストは、日本銀行松山市店長の下田知行氏、中小企業家同友会全国協議会 企業環境研究センター担当 主任事務局員の中平智之さん、そして提供講座担当教員でもあります、愛媛大学法文学部 准教授の曽我亘由先生です。
今まで同様に一般聴講が可能ですので、ぜひ足をお運びいただけたらと思います。
 
文責:伊井 達哉(愛媛同友会 事務局員)
 

▲水引を手に取る受講生

 

▲講義の様子

 

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