同友会ニュース

2014年11月13日

【全国広報情報化交流会in愛媛】“憧れの存在”を目指して! 企業と同友会の存在価値を高める広報情報化を!


▲パネルディスカッションは大盛況でした
2014年度全国広報情報化交流会に26同友会と中同協から116名が参加(第2日目)
 <2日目:俳句表彰式と分科会報告>
 2日目の司会は、愛媛同友会広報情報化委員の武田正輝さん。昨夜の懇親パーティーで募集した俳句コンテストの表彰式でスタートしました。
 受賞作を発表します!
○最優秀賞(1名)
  ペレットの 炎で焼いた 秋刀魚食う   廣瀬元行さん(滋賀同友会)
○優秀賞(2名)
  初霜に 頭さげたる 青野菜   横谷信隆さん(香川同友会)
  秋の宴 司会の声が リフレイン   松元和宣さん(宮崎同友会)
○佳作(5名)
  早生ミカン おれは晩成(おくて)で まだ未完   原初さん(愛媛同友会)
  鰯雲 有志が集う 坂の上   八田剛さん(愛知同友会)
  安寧を 祈る社に ぎんなんの実   中村高明さん(中同協)
  城の月 我が子を思ふ ひとり旅   田中一成さん(香川同友会)
  秋映えに 登れる坂ぞ 雲はるか   池田恵津子さん(埼玉同友会)
 
 受賞者の皆さんには、表彰状と愛媛同友会会員(義農味噌(株)、(株)志賀商店、(株)世起、服部製紙(株)、イトマン(株)、生活協同組合コープえひめ)からご提供いただいた賞品の詰め合せをお贈りしました!
 
 俳句表彰式の盛り上がりを引き継いで、分科会報告も熱気に包まれて行われました。各分科会でしっかりした学びがあったことが伝わる内容でした。
 
<2日目:パネルディスカッション報告要旨>
 続いて、愛媛同友会が担当するパネルディスカッション。コーディネーターを米田順哉さん(愛媛同友会 中小企業憲章・条例本部長)、パネリストを鎌田哲雄さん(愛媛同友会専務理事)、和田寿博さん(愛媛大学法文学部教授/愛媛同友会会員)、三好貫太様(松山市地域経済課中小企業支援担当)、鈴木孝裕様(愛媛新聞社 編集局整理部副部長)が務め、「同友会の発信力は、『産・学・官・報』の連携が鍵~地域と対話する同友会づくり~」をテーマとして行いました。
 何度も打合せを重ねてのパネルディスカッションでしたが、当日は打合せにはなかった発言がどんどん広がり、深まっていきます。コーディネーターとパネリストの信頼関係が伝わってくる内容でした。当日アンケートでは5点満点で評価していただいたのですが、なんと!6点を付けてくださった参加者もいらっしゃいました。
 パネリストの皆さんの報告内容と、コーディネーターのまとめを抜粋して紹介します。
 
鈴木:同友会は、本当に大切なものを大真面目に追求していると思います。本当にすがすがしい会と感じます。そこに中小企業家同友会の魅力があります。愛媛同友会の今は会員企業、事務局が必死になって創ってきたものです。このポジションがもとからあったのか思ってはいけません。密着するけど癒着しないという、信頼関係や協力関係の中に相互批判の関係が重要ではないかと思います。
 
和田:ブラック企業というのがありますが、学生や教員は先入観として「企業や労働はブラックだという前提」と認識しています。信頼関係を構築し、連携をすすめ、この先入観を払拭してほしいと思います。大学は現在改革期に入っています。特に文系は存続の危機です。ぜひとも同友会には地域の大学、そして教員、大学生を育ててほしいですし、同友会は基本理念に基づいて実践をすすめてほしいと思います。
 
三好:松山市で中小企業振興条例を制定しようと、先行して制定した東温市に訪問しました。そこで、同友会のことを紹介されたのが出会いのきっかけで、松山市の条例制定においても中心的な役割を果たしていただきました。「松山市中小企業振興基本条例」第2条の「定義」では、全国で初めて中小企業関係団体として中小企業家同友会が入っていますが、これは当然のことです。これからも連携を深めていきたいと思います。
 
鎌田:あらゆる役割において「見解を持つこと」が重要です。そして、連携をしたいと思ったら、その存在を知る見識、人間を知る見識をもつことです。そして見解をもつ仕組みをつくることが重要なのです。私にとって会員・中小企業は憧れの存在です。自ら選んで、そして選ばれる人間的な信頼関係の中にある集団が同友会だと思います。「世の中は捨てたものではない。この世の中は信頼に足る世の中、社会なんだ」ということを広めることが会員や事務局の使命です。同友会の会員や事務局は、世の中から“憧れられる人や存在”になることが同友会運動の真髄だと思います。
 
米田コーディネーターのまとめ
第一に同友会の存在価値を高めることです。広報情報化は存在価値を高め、組織強化につなげることが重要です。第二に広報情報化はツールの問題ではなく、産官学報の連携を強化し、プロデュース機能を発揮するが要になることです。それが人間的な信頼関係を築いていきます。選び選ばれる存在にならなければなりません。そして選んだ選ばれた以上責任があるのではないかということです。第三に広報情報化は企業経営もまったく一緒です。一社一社の企業価値を高めるためには、意味ある価値ある情報を発信していくことです。同友会は企業の集合体です。それが産官学報の連携につながり、同友会の価値を高めていくことが広報情報化の意義です。
 
 
<2日目:2日間のまとめ>
 最後に、中同協広報委員長の加藤昌之さんから、2日間のまとめがありました。「現場でおきていることを収集して発信し情報を創造していくこと、地域や企業を変えていく仕組みをつくっていくことが新しい未来にとって必要です」と呼びかけ、広報・情報化の原点を学んだ交流会となりました。
 
<アンケートから>
2日間のアンケートの中から、特徴的な声を紹介します。
【学んだこと(自社・自身で実践してみようと思ったこと】
●情報とは、情に報いると書く。正しい情報を伝えることで変革の足がかりを担うこと。これが広報情報化である。企業経営とも不離一体の活動であることを確認した。
●「情報を創造する」という概念が新鮮でした。同友会運動も自社の取組みも、自身と誇りを持って情報を発信する事は元より、新しく先駆的で社会に有用で「情報」となる様な新たな挑戦に取組みたいと思いました。
●特にパネルディスカッションを通して、テクニックの問題でなく、人間と人間の信頼関係こそが問題なのだと認識しました。組織発展の為の広報情報化の位置づけと担当部局、担当者の生き様を問う、とても胸に響く投げかけでした。ございました。
●鎌田さんの言った「見解」を持つこと。次につなげていくこと。今が当たり前ではなく、危機感を持つこと。
●目的を明確にした情報発信(誰に対して、何のために)、賛否の生まれる本質を伝えることの大切さを学びました。
●まずはベースとなる理念経営をしっかり推し進め、実践事例を添えて発信していく、鎌田さんが話していた憧れの企業になれる様に頑張っていきたい。
●エネルギーシフトを同友会内で知っていただくように広報する。
●産学官報の連携の鍵は同友会(役員と事務局)が役割分担してプロデュース機能を発揮することが大切だと学びました。
●鎌田専務理事の同友会と人生が不離一体となって廻りの人々から信頼し合える関係をつくっていることを見習います。
●景況調査の目的を再確認し、活動運動のための特別質問の必要性が大切だと思った。情報創造を価値あるものにする。
●情報創造の観点を持つ事。それぞれの立場の見解(見識)を持つ。
【運営についての気づき】
●会が始まる前に流れていた中島みゆきや松任谷由実の曲に込められたメッセージは何だろうかと想像しつつ聞くのが楽しかったです。
●俳句表彰は松山ならではの催しとしてとても素晴しい企画でした。
文責:大北雅浩(愛媛同友会 事務局長)
 

▲第1日目終了後の俳句審査…

 

▲第2日目の司会は武田正輝さん

 

▲俳句の講評をする高橋大輔さん

 

▲俳句最優秀賞の廣瀬元行さん(滋賀同友会)

 

▲パネリストの鎌田哲雄さん

 

▲パネリストの鈴木孝裕様

 

▲パネリストの和田寿博さん

 

▲パネリストの三好貫太様

 

▲コーディネーターの米田順哉さん

 

▲中同協広報委員長の加藤昌之さんのまとめで閉会となりました

 

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